環境危機時計とは様々な国の有識者が抱いている地球温暖化に対する危機感の大きさを時刻で表現したものです。これには4つの区分があり、0:01〜3:00がほぼ不安なし、3:01〜6:00が少し不安、6:01〜9:00がかなり不安、9:01〜12:00が極めて不安、となっています。各国の時刻は旭硝子財団が1992年から毎年行っている"地球環境問題と人類の存続に関するアンケート"の回答に基づいて設定されます。去年実施分については約100カ国3989人中655人(少なっ!)から回答があり、2007年の世界の時刻は9:31で2006年より14分進んでいます。
2007年の地域別の時刻は日本が9:34で日本を除いた世界平均より6分進んでいます。最も針が進んでいるのは水没やサンゴ礁消滅が迫っているオセアニアの10:34、次が砂漠化や干ばつに襲われているアフリカの10:02となっています。
環境危機時計の針は地球温暖化について良い動きがあれば戻り、悪い動きがあれば進みます。なので、針は戻ったり進んだりを繰り返しそうです。しかし実際は以下のように世界の針は時々戻りながらも進み続けています。それだけ世界の危機感が高まっているといえます。なお、書いてある出来事全てが針の動きに影響しているとは限りません。
年 | 世界の時刻 | 主な出来事 |
1992 | 気候変動枠組条約採択 | |
1993 | ||
1994 | 気候変動枠組条約発効 | |
1995 | ||
1996 | ||
1997 | 京都議定書議決 | |
1998 | 大規模エルニーニョ現象発生 | |
1999 | 日本で第1回エコプロダクツ展 | |
2000 | ||
2001 | 米国が京都議定書拒否 | |
2002 | 日本が京都議定書承認 | |
2003 | 欧州に強烈な熱波、死者2万人超 | |
2004 | ロシアが京都議定書承認 | |
2005 | 京都議定書発効・カトリーナ来襲 | |
2006 | ||
2007 | 日本で8・16酷暑・欧州に熱波 |